お気楽♪こどもとわんことアウトドア資料館

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東京都動物愛護相談センター多摩支所

昨日、ハピラブのお手伝いとして、
はじめて東京都動物愛護相談センター多摩支所に行きました。

実はここ、うちからかなり近い。
にも関わらず、今まで足を運んだことがなかったのは、
「保健所で処分される犬ネコたち」の話をあちこちで聞いて、
その陰惨であろう雰囲気におそれをなしていたから。

が、今回はハピラブの保護犬として、
2匹のラブミックスを引き出しということになり、
どうにか都合をつけることが出来たので連れて行っていただきました。
たまたま休みだった?オットも一緒です。

多摩支所、距離はとても近いのですが、
入り口がわからず道に迷いました^^;;

となりに大きな日野市クリーンセンターがあり、そちらかと思ったらその先、
意外とこじんまりしたところにありました。

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規模も想像していたより遙かに小さいです。
そして中にはいると、犬たちの部屋は個室に区切られています。

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1匹2畳弱の清潔な場所に、一頭ずつ入れられていました。

この日も大きな体の猟犬やガリガリにやせたポインター
とってもフレンドリーなシーズー
綺麗な黒柴に柴と、何頭かの犬が収容されていました。
(すみません、写真はありません)

東京都では現在3カ所に収容場所があり、
この多摩支所には致死処分のための終末装置はないそうです。

東京都全体では平成19年の資料で、犬合計 2,249頭のうち、
来所返還 646
現地返還 613
譲渡  556
健康安全研究センターへの検体送付 0
殺処分 434

となっており、全体の8割が飼い主の手元に返ったり、
譲渡されたりしていて、殺処分2割となっています。

これは2年前ですから、現在はさらにもう少し数字はいいかもしれません。
ちなみに10年前の平成10年では約5000頭、
さらに10年前の平成元年には10000頭弱ですから、
10年ごとに半減して行っている様子はわかります。

そんな終末装置のない多摩支所ですが、
犬たちの個室は冷暖房完備の個室で、一日に2回食事もでます。
ここで7日間は飼い主からの連絡を待ち、
期限後、社会性・攻撃性などをみる譲渡試験をうけます。
めでたくこの試験に受かることが出来た子は、
愛護相談センターで直接譲渡されたり、
登録の動物愛護団体に引き取られたりするケースが多いそうです。
だとすると、昨日みた子たちも、どうにか命をつなげることができたのかな…


事務所には自分の愛犬・愛猫を探す人たちのポスターが沢山貼ってありました。

イメージ 2

どうか、みんな飼い主の元にもどれますように…

東京都動物愛護相談センターに収容された犬のうち、
致死処分または譲渡対象とすることが決まったものについて、
マイクロチップリーダーを通すそうです。
マイクロチップの必要性をまた感じました。

外にはふれあい広場があり、
担当のわんこたちが構ってくれます(笑)
みんな、フレンドリーに寄ってきましたよ~

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おしごとごくろうさん


保護センターから直接譲渡を受けることも出来ますが、
その場合は、事前に譲渡事前講習をうける必要があります。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/douso/jouto/koushu/index.html

ペットショップで衝動買いする人たちにも受けさせたいよ!!



恐れていた動物愛護相談センター、
実態は、清潔感ただよい、担当の方も親切で、
一匹でも多くの犬猫を救いたいという気持ちが十分に伝わってきました。
それでも、あの窓越しにみた犬たちの「僕たちも連れて行って!」という目が忘れられない。

そして、日本中にはもっともっと条件のひどいところで、
のたれ死ぬように処分されていく犬ネコが沢山います。

犬・ネコの数が人間の子供の数を上回った、ちょっと変な日本。
そんな中で安易な気持ちで飼い始め、飽きたからといって捨てられる犬ネコたち。
うちの子がみたいからという理由で、安易に行われる素人による自家繁殖。
テレビで流行ってるからという理由で、むやみに増え続けているF1ミックス犬
ペットショップの店頭で大きくなりすぎ、売れ残ったからと保健所に持ち込まれる純血種たち。
その裏をささえる劣悪ブリーダーの可哀想な種犬たち

あんなこんながなくなったら、少しは悲しい目の子たちが減るんでしょうか。

……きついところだけれど、目を背けずに訴えていく必要があるなと、
この間のイベントに続き、志を新たにしました。